『僕たちがやりました』というホラー漫画を読んだ
こんにちは
今日は読んでてとても心を動かされた作品、『僕たちがやりました』を紹介します!
全9巻で完結済み。
作者は『神さまの言うとおり』などの人気漫画を描いた金城宗幸です。
ではあらすじへGO‼️
主人公達は『矢波高』と呼ばれる不良高校とすぐ近くの高校に通っています。
その『矢波高』とは度々暴力事件を犯している問題高校。
なので通っている高校が近い主人公達は『矢波高生』によく絡まれています。
イヤですね〜こんな環境。
ある日主人公達は『矢波高生』に怪我を負わされ、その恨みから、『矢波高』に小さい爆弾を仕掛けイタズラしよう!という作戦を立てます。
日々『矢波高』への恨みが溜まっていた主人公達はスッキリのウッキウキ。
しかしそれが学校のプロパンガスに引火し大爆破。
総勢10名の死者を出した大事件となります。
しかし犯人は特定されず、主人公達は殺人の罪を隠して生きていくことになります。
こんな感じのお話です。では見所を紹介します!
ひたすらに罪悪感をえぐる展開
運に助けられ、捕まることなく生活することができた主人公達。
しかし、法で裁かれることは無くても、『人の一生を奪った』という事実が精神的なダメージを主人公達に与え続けます。
そのダメージは計り知れないもので、生活の節々でトラウマが蘇ります。
隠そうとすればするほど、それは溢れてきます。
わざとではないにしても、普通に生きることがもう許されない体となってしまったのです。
💁♀️「じゃあ自主すればいいじゃん」と思うかもしれませんが、この漫画はそれすらも許さない展開を用意しています。
罪を償わせず、ひたすら罪悪感をえぐる展開でキャラを苦しめます。
絶望だらけの展開なので希望が一層際立つ
この漫画は『上げて落とす』という展開に見応えがあります。
ひたすらドン底に落とし、そしてデキすぎてる希望を見せてきます。
キャラクター達は「そんなのありかよ…」と思いながらも、絶望を抜け出せることにひたすら喜びます。
また、作者は『盛り上げる展開』を作るのが本当に上手いと思います!
コマ割り、吹き出し、テンポが完璧すぎるので読む側は不安など忘れて熱い雰囲気に呑まれると思います。僕は呑まれました。
表情のリアルさ
僕はこの漫画の魅力の半分は『表情』にあると思っています。
不安、焦り、無感情、狂気、色々な感情が交錯する漫画ですが、全ての表現をこの表情のリアルさが補っています。
そして最終巻は狂気に包まれる内容になっています。この後味の悪さが、この漫画への強い印象を僕に与えました。
人にオススメできる内容…ではないですが、こういうのが好きな方は読んでみるといいと思います。
僕はめちゃくちゃ面白かったです‼️